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BJ・ペン

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ウェルター級とライト級のUFC2階級制覇を成し遂げた「神童」

アメリカ出身のBJ・ペンは、相手の急所を打ち抜く的確な打撃とブラジル人以外で初めてブラジリアン柔術世界選手権で優勝を飾った柔術テクニックを兼ね備えたファイターです。得意のボクシングを生かしたスタンディングの打撃でダウンを奪い、パウンドからスリーパーで勝負を決める芸術的な攻撃はBJ・ペン得意のフィニッシュですね。

BJ・ペンのニックネームは「神童」。天才的な身のこなし、並みはずれたテクニックを駆使して、ランディ・クートゥアに続くUFC史上2人目の2階級制覇(ウェルター級とライト級)を達成したBJ・ペンにふさわしいニックネームです。

世界的な人気を誇るハワイ生まれのBJ・ペンは、2001年5月に行われたUFC31でMMAデビュー。ジョーイ・ギルバートに1ラウンドTKO勝ちを収め、オクタゴン初参戦で初勝利を飾ります。続くUFC32でディン・トーマス、UFC34で宇野薫選手に圧倒的な1ラウンドKO勝ちを収めたBJ・ペンはUFC35でUFCライト級タイトルに挑戦します。

初のタイトルマッチに挑んだBJ・ペンですが、結果はUFCライト級チャンピオンのジェンス・パルバーの前に5ラウンド僅差の判定負け。UFCライト級タイトル奪取に失敗すると同時に、MMA初黒星を喫してしまいます。

タイトル奪取を目指して復帰を果たしたBJ・ペンはUFC37でポール・クレイトンに2ラウンドTKO勝ちを収め、復帰戦に快勝。UFC39では、マット・セラに3ラウンド判定勝ちを飾り、UFC41で空位のライト級タイトル獲得をかけて、宇野薫選手と激突します。

2度目のライト級タイトル挑戦で悲願の王座奪取を狙ったBJ・ペンですが、一度勝ちを収めている宇野薫選手に苦しめられ、本来の攻撃ができないまま5ラウンド終了。結果は引き分けに終わり、UFCタイトルにあと一歩、手が届きませんでした。

2度のライト級タイトル奪取に失敗したBJ・ペンは、ライト級からウェルター級へ階級をあげ、UFC46でウェルター級チャンピオンのマット・ヒューズに挑戦。圧倒的な強さを誇っていたマット・ヒューズに1ラウンド一本勝ちを収め、世界中のUFCファンを驚かす王座戴冠を果たします。

タイトル獲得後、UFCからK-1やHero'sに戦いの舞台を移したことで、タイトルを剥奪されてしまったBJ・ペンですが、2年後のUFC58でオクタゴンに復帰。復帰戦でUFCウェルター級タイトル挑戦者決定戦に挑みます。

UFC復帰戦の相手はジョルジュ・サン・ピエール(GSP)。結果は5ラウンド激しい攻防の末、僅差の判定負けを喫し、タイトルマッチ挑戦の夢は途切れてしまったかに思われました。しかし、タイトル挑戦権を手にしたジョルジュ・サン・ピエールがケガをしたため、UFC63でウェルター級チャンピオンのマット・ヒューズに挑戦するチャンスを手にしたのです。

千載一遇のチャンスをつかんだBJ・ペン。しかし、結果は3ラウンドTKO負けでタイトル再奪取に失敗してしまいます。マット・ヒューズにリベンジを許したBJ・ペンはライト級に階級を下げ、UFC80で空位のUFCライト級タイトルをかけてジョー・スティーブンソンと対戦します。結果は2ラウンド一本勝ちでタイトル奪取に成功。圧倒的な勝利で、ランディ・クートゥアに続き、UFC史上2人目となる2階級制覇を達成しました。

UFC84で前ライト級チャンピオンのショーン・シャークを3ラウンド終了TKOで撃破し、初防衛に成功したBJ・ペンはライト級タイトルを保持したまま、UFC94でウェルター級チャンピオンのジョルジュ・サン・ピエールに挑戦します。リベンジに執念を燃やすBJ・ペンですが、結果はジョルジュ・サン・ピエールのテクニックに圧倒され、4ラウンド終了TKO負け。UFC史上初の2階級同時制覇の夢は実現しませんでした。

GSPに敗れたBJ・ペンは戦いの舞台をライト級に戻し、UFC101でケニー・フロリアン、UFC107でディエゴ・サンチェズを挑戦者に迎えてタイトル防衛に成功。圧倒的な強さを誇り、「ライト級最強」の称号をほしいままにするBJ・ペンですが、初のタイトル挑戦に燃える「天敵」がUFC112で世界中のUFCファンを驚かせます。

挑戦者の名前はフランク・エドガー。「BJ・ペン有利」の予想が大半を占める中、UFC初のアラブ首長国連邦アブダビで行われたタイトルマッチは、BJ・ペンがフランク・エドガーのスピードに手を焼き、最後までチャンスを作ることができず、5ラウンド判定負け。「まさかのチャンピオン交代」に呆然とした試合でした。

タイトル奪取とリベンジを狙うBJ・ペンはUFC118でフランク・エドガーと再戦。ダイレクト・リマッチで「ライト級最強」を証明したいBJ・ペンでしたが、結果は大差の判定負けでフランク・エドガーに2連敗を喫してしまいます。「神童」BJ・ペンがフランク・エドガーのスピードに全くついていけない衝撃の敗戦でした。

不本意な連敗を喫したBJ・ペンはライト級からウェルター級へ階級をあげ、UFC123でマット・ヒューズと対戦。進退が問われる大一番で、BJ・ペンはマット・ヒューズをわずか21秒でオクタゴンに沈め、復活を強烈にアピールします。

ウェルター級戦線に殴り込みをかけたBJ・ペンはUFC127でジョン・フィッチと対戦。3ラウンド激しい攻防の末、結果は1人のジャッジがジョン・フィッチを支持、2人がドローの引き分けに終わりました。

激戦を引き分けで乗り切ったBJ・ペンはUFC137で5年ぶりのUFC復帰を果たしたニック・ディアスと激突。卓越したボクシング技術を誇るBJ・ペンとニック・ディアスは序盤から打ち合い、激しい打撃戦の末、結果はBJ・ペンの3ラウンド判定負けを喫してしまいます。ニック・ディアスのパンチを浴び続け、顔面を腫らしたBJ・ペンは試合後に引退を表明。「神童」の突然の告白に激震が走った試合でした。

圧倒的なボクシング技術と柔術テクニックを兼ね備え、UFC史上2人目の2階級制覇を達成したBJ・ペン。2階級を渡り歩き、オクタゴンで強豪を相手に熱戦を繰り広げてきた雄姿は世界中のUFCファンに「UFCの軽量級の魅力」を伝えてくれました。引退表明しちゃったけど、復活してほしいなあ。

BJ・ペンが出場した主なUFCナンバー大会

UFC137 BJ・ペンvsニック・ディアス
UFC127 BJ・ペンvsジョン・フィッチ
UFC123 BJ・ペンvsマット・ヒューズ
UFC118 BJ・ペンvsフランク・エドガー(再戦)
UFC112 BJ・ペンvsフランク・エドガー(第1戦)
UFC107 BJ・ペンvsディエゴ・サンチェズ
UFC101 BJ・ペンvsケニー・フロリアン
UFC94 BJ・ペンvsジョルジュ・サン・ピエール

BJ・ペンのプロフィール

本名 ジェイ・ディー・ペン
出身地 アメリカ
誕生日 1978年12月13日
ニックネーム 神童(The Prodigy)
戦績 26戦16勝8敗2分
獲得タイトル
  • UFCウェルター級タイトル
  • UFCライト級タイトル
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