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ジョルジュ・サン・ピエール(GSP)

UFC史上最も洗練された驚異のハイブリッド・ファイター

カナダ出身のジョルジュ・サン・ピエールは、UFCを代表する万能型の総合格闘家です。MMAの魅力を教えてくれるお手本のようなファイターですね。ジョルジュ・サン・ピエールの頭文字を取って「GSP」のニックネームで親しまれています。

ジョルジュ・サン・ピエールが初めて習った格闘技は日本生まれの極真空手。空手の母国である日本をリスペクトしているGSPは、オクタゴンに入場するとき、空手着に身を包み、日本の国旗が入ったハチマキを巻いて登場します。親日家として知られるGSPは、日本人のUFCファンから最も高い人気を誇るファイターのひとりです。

ジョルジュ・サン・ピエール(GSP)最大の特徴はレスリングや柔術、ボクシング、空手など幅広い格闘技に精通していることです。たくさんの種類の格闘技を経験しているUFCファイターは多いので、その点においてジョルジュ・サン・ピエールは特別な存在ではありません。

しかし、それらすべての格闘技で圧倒的に高いレベルを維持しているUFCファイターはジョルジュ・サン・ピエールしかいないでしょう。この事実こそ、ジョルジュ・サン・ピエールが「UFC史上最高のハイブリッド・ファイター」と呼ばれる最大の理由だと思います。

ジョルジュ・サン・ピエールを「パウンド・フォー・パウンド」と考えるUFCファンは、GSPがUFCで対戦し、倒してきたファイターの顔ぶれとオールラウンダーであることを「パウンド・フォー・パウンド」選考の理由にしている人が多いのではないでしょうか?

「パウンド・フォー・パウンド」の呼び声が高いジョルジュ・サン・ピエールがUFCデビューを飾ったのは2004年1月。UFC46でカロ・パリーシャンと対戦し、5分3ラウンドの激闘の末、UFC初勝利を手にしました。

UFC48ではジェイ・ヒエロンにTKO勝ちを収め、「GSP」の名前を強烈にアピールしたジョルジュ・サン・ピエール。UFC50で前UFCウェルター級チャンピオンのマット・ヒューズとUFCウェルター級タイトルをかけて王座決定戦で対決!

初のUFCタイトル挑戦でタイトル奪取を狙ったジョルジュ・サン・ピエールですが、1ラウンド残り1秒、マット・ヒューズの腕ひしぎ十字固めでタップアウトし、総合格闘技で初めての黒星を喫してしまいます。

初黒星から半年、UFC生き残りをかけ、再びオクタゴンに戻ってきたジョルジュ・サン・ピエールはUFC52でジェイソン・ミラーに判定勝ち、UFC54でフランク・トリッグに一本勝ち、UFC56でショーン・シャークにTKO勝ち、UFC58でBJ・ペンを僅差の判定勝ちで次々と撃破し、UFC4連勝を飾ります。

UFC4連勝と波に乗り、UFC65で再びUFCウェルター級タイトル挑戦権を手にしたジョルジュ・サン・ピエール。王座に君臨するチャンピオンはプロ初黒星を喫したマット・ヒューズです。

リベンジを果たし、初のUFCタイトル奪取を狙うジョルジュ・サン・ピエールは、1ラウンドから積極的にマット・ヒューズに打撃を打ち込みます。GSP優勢で迎えた2ラウンド、左ハイキックでマット・ヒューズからダウンを奪い、最後はパウンドを連打し、因縁の相手に快勝!悲願のUFCタイトルを獲得し、ついにUFCの頂点に君臨します。

最強王者マット・ヒューズを撃破し、誰もが「ジョルジュ・サン・ピエール時代」到来を予感したのではないでしょうか?ところが、UFC69で行われた初防衛戦でGSPを待っていたのは、まさかの結末でした。

1ラウンド中盤、挑戦者のマット・セラの右フックをもらったジョルジュ・サン・ピエールはそのまま崩れ落ち、最後はパウンドを連打されたところでレフェリーが試合をストップ。UFCタイトルを防衛することなく、わずか5か月で王座から陥落してしまいます。

UFC2敗目を喫し、苦境に立たされたGSP。しかし、ここから「神の階級」と呼ばれるUFCウェルター級を席巻するジョルジュ・サン・ピエールの快進撃が始まります。4か月のブランクの後、UFC74で復帰を果たしたGSP。復帰戦でジョシュ・コスチェックに3ラウンド判定勝ちを収め、UFC79でマット・ヒューズを相手にラバーマッチとなるUFC暫定王座決定戦に挑みます。

王座奪取に燃えるGSPは圧巻の戦いでマット・ヒューズを圧倒!2ラウンド終盤、見事な大外刈りでマット・ヒューズを投げ飛ばし、上になると、すかさず腕ひしぎ十字固めを決めて一本勝ち。「GSP、すげえ!」と思わず叫んでしまう完璧なフィニッシュでした。

暫定王座を獲得したジョルジュ・サン・ピエールは、UFC83でチャンピオンのマット・セラとUFCウェルター級王座統一戦で再び激突!リベンジに燃えるジョルジュ・サン・ピエールは、序盤からマット・セラを圧倒します。

試合は2ラウンド終了間際、ジョルジュ・サン・ピエールがマット・セラのボディーへヒザ蹴りを連打してTKO勝ち。UFCウェルター級タイトルの統一に成功すると同時に、UFCウェルター級タイトルの初防衛を果たします。

ウェルター級最強の称号を手にしたGSPは、UFC87で総合格闘技16連勝中のジョン・フィッチとタイトルマッチを行い、試合を完全にコントロール。5ラウンド大差の判定勝ちで2度目の防衛に成功します。

オールラウンダーの真価を発揮し、完全無欠の勝利を重ねるGSP。世界中のUFCファンから「パウンド・フォー・パウンドはGSP」の声がささやかれ始め、UFC94で「パウンド・フォー・パウンド」を決めるジョルジュ・サン・ピエールとBJ・ペンの階級を超えたUFCウェルター級タイトルマッチが実現します。

結果は、UFCウェルター級チャンピオンのジョルジュ・サン・ピエールが、UFCライト級チャンピオンのBJ・ペンを圧倒!UFCチャンピオン対決に快勝し、「GSPこそUFC史上最強の万能ファイター」を世界中にアピールしました。

「神の階級」と呼ばれるUFCウェルター級で完全無欠の強さを誇るジョルジュ・サン・ピエールは、UFC100でチアゴ・アウベス、UFC111でダン・ハーディー、UFC124でジョシュ・コスチェック、UFC129でジェイク・シールズに5ラウンド判定勝ち。いずれも圧倒的な内容で防衛に成功しました。

圧倒的な強さで7度の防衛を果たしたジョルジュ・サン・ピエールですが、大きな試練が待ち受けていました。痛めていた右ヒザの前十字靭帯を損傷。手術とリハビリを行うため、長期欠場を余儀なくされてしまいます。

練習ができないことにより、試合勘とフィジカルの強さが衰えてしまったジョルジュ・サン・ピエール。しかし、長い時間をかけながら懸命にトレーニングを重ね、2012年11月、ついにオクタゴンへ戻ってきます。

復帰戦の相手はウェルター級暫定チャンピオンのカルロス・コンディット。3ラウンドにハイキックをもらってしまい、危ない場面がありましたが、そのシーン以外は、地元カナダのファンの大声援を受けるジョルジュ・サン・ピエールがカルロス・コンディットを完璧にコントロールし、5ラウンド判定勝ちで復帰戦に勝利します。

王座統一に成功したGSPは、UFC158でニック・ディアスと対戦。対戦が2度も流れた「幻の遺恨マッチ」は、ジョルジュ・サン・ピエールがニック・ディアスを序盤から圧倒します。3ラウンドにパンチを浴びて危ない場面もありましたが、終わってみれば、フルマークの判定勝ち。地元カナダで9度目の防衛に成功しました。

因縁の挑戦者を撃破したジョルジュ・サン・ピエールは、UFC167でジョニー・ヘンドリックスと激突。勝てば、UFC新記録の19勝目がかかる注目の防衛戦は、ジョニー・ヘンドリックスの強打と重い腰に手を焼きますが、大苦戦の末、僅差の判定勝ち。新記録を樹立したGSPは、試合後のインタビューで引退をほのめかすコメントを発表しました。

オクタゴンの外では少年の笑顔を見せるGSPですが、総合格闘家としてオクタゴンの中に入ると、まさに鬼神のような強さを発揮。「天使と悪魔が共存したUFC最強のハイブリッド・ファイター」ジョルジュ・サン・ピエールの姿こそ、世界中の総合格闘家やUFCファンが憧れる「英雄の姿」なのかもしれません。

ジョルジュ・サン・ピエール(GSP)のプロフィール

出身 カナダ
誕生日 1981年5月19日
ニックネーム
  • GSP
  • ラッシュ
戦績 27戦25勝2敗
獲得タイトル
  • UFCウェルター級タイトル
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次回のナンバー大会はUFC194

UFC194の対戦予定カードとテレビ放送日時

UFC194は因縁の王座統一戦!UFCフェザー級チャンピオンのジョゼ・アルドと暫定チャンピオンのコナー・マクレガーがついにオクタゴンで激突します。

さらに、クリス・ワイドマン対ルーク・ロックホールドのUFCミドル級タイトルマッチも開催。2015年のラストを飾るナンバー大会は超豪華ダブルタイトルマッチです!

テレビ放送日時 12月13日(日)正午からWOWOWでライブ中継
対戦予定カード
  • ジョゼ・アルド vs コナー・マクレガー
  • クリス・ワイドマン vs ルーク・ロックホールド
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