日系ファイター初のUFCチャンピオンの輝いたブラジルの「ドラゴン」
日系2世のブラジル人ファイター、リョート・マチダ(LYOTO)は、日本生まれの空手や相撲をベースにしたファイトスタイルで群雄割拠のライトヘビー級で頂点に輝いたUFCファイターです。レスリングや柔術、キックボクシングをベースしたファイターが多いUFCで、空手をベースにチャンピオンベルトを手にした異質のファイターですね。
基本的な構えはサウスポーですが、右構え(オーソドックススタイル)で戦うこともできる万能性を持ち合わせています。半身になって戦う空手家独特の構えで、自分の距離を大切に戦い、相手の攻撃に慣れてくると、離れた距離からキック、飛び込んでパンチを打ち込んで一気に勝負を決めてしまう「一撃必殺」の打撃を得意としています。
数々の強豪を撃破してきたリョート・マチダですが、オクタゴンを離れると、温和な性格の好青年として知られています。オクタゴン・イン、オクタゴン・アウトをする際はお辞儀を欠かさず、インタビューでは対戦相手をいつもリスペクト。まさに、武道の礼儀を重んじるオクタゴンの「サムライ」ですね。
ちなみに、リョート・マチダの名前を漢字で表記すると、町田龍太。ニックネームは「ドラゴン」です。日本にルーツを持ち、「龍」の文字を持つリョート・マチダにピッタリのニックネームですね。
「大和魂」を持つブラジルの「ドラゴン」リョート・マチダは2003年5月に日本でデビュー。アントニオ猪木さんにスカウトされたリョート・マチダはデビュー戦で謙吾選手と対戦し、3ラウンド判定勝ちでデビュー戦を白星で飾ります。
その後、日本を主戦場に連勝を重ね、2007年2月、UFC67でオクタゴンに初参戦。UFCデビュー戦でサム・ホーガーと対戦したリョート・マチダは3ラウンド判定勝ちでオクタゴン初参戦初勝利を手にし、群雄割拠のUFCライトヘビー級に殴り込みをかけます。
UFC参戦当初から全勝ファイターとして注目され、中村和裕選手、ソクジュ、ティト・オーティズなどの実力者を撃破したリョート・マチダですが、判定勝ちが多く、激しいファイトスタイルを好む一部のUFCファンから「逃げ腰ファイター」として揶揄されることがありました。
しかし、UFC94で行われたチアゴ・シウバ戦で衝撃のKO勝利を飾り、評価が急上昇!MMA14戦全勝の快進撃を続けるリョート・マチダはUFC98で悲願のUFCタイトル奪取をかけて、無敗チャンピオンのラシャド・エバンスに挑戦します。
結果は2ラウンド衝撃のKO勝ちでUFCタイトル奪取に成功。ラシャド・エバンスが失神しながらオクタゴンに崩れ落ちる衝撃のタイトル奪取でした。全勝のままUFCライトヘビー級の頂点にたどり着いたリョート・マチダは「UFCで最も防衛することが難しい」と言われるライトヘビー級で主役の座を手にしたのです。
一躍UFCの主役に躍り出たリョート・マチダはUFC104でマウリシオ・ショーグンと激突。ブラジル人対決として注目された初防衛戦で僅差の判定勝ちを収め、辛くもタイトル防衛に成功します。しかし、お互いに決定打を欠く試合展開に、勝敗をめぐるファンの意見は真っ二つに割れました。
その結果、UFC113で再戦が決定。世界中のUFCファンが完全決着を期待する因縁の再戦を制したファイターはマウリシオ・ショーグンでした。マウリシオ・ショーグンの強打を浴びたリョート・マチダは1ラウンドKO負けで王座陥落。MMA初黒星は屈辱の完敗でした。
王座陥落から6か月、再起を目指すリョート・マチダはUFC123でオクタゴンにカムバック。元UFCライトヘビー級チャンピオンのクイントン・ランペイジ・ジャクソンと激突したリョート・マチダですが、結果はお互いが持ち味を発揮する激戦の末、僅差の判定負けでUFC2連敗を喫してしまいます。
崖っぷちに追い込まれたリョート・マチダはUFC129でランディ・クートゥアと対戦。UFCの発展に多大な貢献をしてきた「金網の鉄人」の引退試合の相手を務めたリョート・マチダは、驚愕の前蹴りでランディ・クートゥアをオクタゴンに沈め、見事な復活KO勝利を飾ります。
衝撃の復活を果たし、タイトル戦線へ戻ってきたリョート・マチダはUFC140でジョン・ジョーンズの持つUFCライトヘビー級タイトルに挑戦するチャンスを手にします。タイトル奪取に燃えるリョート・マチダでしたが、結果はジョン・ジョーンズに衝撃の一本負け。ギロチンチョークで締め落とされ、オクタゴンに沈む屈辱の敗戦でした。
日系ブラジル人ファイターとして、オクタゴンを舞台に数々の名勝負を繰り広げてきたリョート・マチダ。武道の精神を重んじるブラジルの「ドラゴン」は世界中の実力者がひしめくUFCで頂点に返り咲く「昇り龍」となれるでしょうか?リョート・マチダの逆襲に期待しましょう。
リョート・マチダ(LYOTO)のプロフィール
| 本名 | リョート・カルバーリョ・マチダ |
| 出身地 | ブラジル |
| 誕生日 | 1978年5月30日 |
| ニックネーム | ドラゴン |
| 戦績 | 20戦17勝3敗 |
| 獲得タイトル |
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