でっかいハートと拳でTUFシーズン10の優勝を勝ち取った「ビッグ・カントリー」
アメリカ出身のロイ・ネルソンは、真正面から打ち合う豪快な打撃とヘビー級屈指のタフネスを誇るUFCファイターです。ロイ・ネルソンを簡単に表現すると、丸くてデカイ!「プヨプヨ」で全く引き締まっていないボディーはロイ・ネルソンの特徴で、ニックネームは「ビッグ・カントリー」。UFCファイターの中で一番しっくりくるニックネームですね。
UFCのデイナ・ホワイト社長が「本当にみっともないよ」と苦笑する体型を見ると、UFCファイターとは思えないロイ・ネルソン。でも、オクタゴンに足を踏み入れると、外見からは想像できないスムーズな動きと的確な打撃、そして驚異的な打たれ強さで対戦相手を自分のペースに引き込み、試合を決めてしまうんです。
基本的にスタンディングの打撃戦を好むファイターですが、グラウンドで戦うこともできる幅の広さを持っています。実はロイ・ネルソン、ヘンゾ・グレイシーの弟子で柔術は黒帯なんです。あの「丸々としたお腹」で上に乗られると、対戦相手は身動きできませんよね(笑)
UFC屈指の丸々とした体型を誇るロイ・ネルソンの名前をアメリカに広めた原動力はUFC登竜門番組の「The Ultimate Fighter」、通称TUF(タフ)。アメリカで絶大な人気を誇る格闘リアリティ番組のシーズン10(ヘビー級)に出場したロイ・ネルソンは、決勝戦でブレンダン・シャウブと激突し、渾身の右ストレートでKO勝ちを収め、見事に優勝を果たします。
TUFシーズン10に優勝し、UFCとの正式契約と10万ドルの賞金を手にしたロイ・ネルソンは2010年3月、長身ファイターのステファン・ストルーブと激突。ロイ・ネルソンはステファン・ストルーブの左ジャブ、右ローキックをもらいながらも前進を続け、開始30秒、右ストレートのカウンターでダウンを奪い、一気にパウンドを連打してTKO勝ちを収めます。
2連続KO勝ちで2連続ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞したロイ・ネルソンはUFC117でヘビー級トップファイターのジュニオール・ドス・サントスと激突。1ラウンドからジュニオール・ドス・サントスの強打に苦しめられ、自慢の攻撃力を発揮できないまま、3ラウンド判定負けを喫しますが、ジュニオール・ドス・サントス相手に判定まで持ち込み、驚異のタフネスぶりを発揮してUFCファンを驚かせました。
再起をかけるロイ・ネルソンはUFC137でミルコ・クロコップと対戦。「伝説の総合格闘家」ミルコ・クロコップとオクタゴンで初遭遇したロイ・ネルソンは持ち味の突進力を生かして序盤から壮絶な打撃戦を展開します。ミルコ・クロコップのラッシュに追い詰められる場面もありましたが、最後はパウンドの連打で仕留め、3ラウンドTKO勝ち。試合後にミルコ・クロコップが引退を表明したため、ロイ・ネルソンは最後の対戦相手となりました。
トップファイターと戦い続けるロイ・ネルソンはUFC143で「皇帝ヒョードルを倒した男」ファブリシオ・ベウドゥムと対戦。悲願のUFCタイトル挑戦へ近づきたいロイ・ネルソンですが、身長で10センチ上回るファブリシオ・ベウドゥムのヒザ蹴りに苦しめられ、結果は3ラウンド判定負け。自慢の強打と突進力が空回った試合でした。
TUFシーズン10で優勝を飾り、33歳でUFCデビューを果たした遅咲きのヘビー級ファイター、ロイ・ネルソン。UFCファンを惹きつける勇敢なファイトスタイルと大きな体で、オクタゴンを舞台に「でっかい夢」を手にすることができるでしょうか?「お腹をさする」勝利のポーズが超個性的な「ビッグ・カントリー」に今後も注目です。
ロイ・ネルソンのプロフィール
| 本名 | ロイ・ネルソン |
| ニックネーム | ビッグ・カントリー |
| 出身 | アメリカ |
| 誕生日 | 1976年6月20日 |
| 戦績 | 24戦17勝7敗 |

