UFCヘビー級タイトルマッチ
| チャンピオン | ケイン・ベラスケス(アメリカ) MMA戦績:9戦全勝 |
| 挑戦者 | ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル) MMA戦績:13戦12勝1敗 |
パワフルな連打と強靭なフィジカルを兼ね備え、全勝のままUFCヘビー級チャンピオンの座に就いたケイン・ベラスケスとUFC屈指のボクシング技術と一撃必殺のパワーで連勝を重ねるジュニオール・ドス・サントスが激突するヘビー級タイトルマッチです。
ついに、この日がやってきました!ケイン・ベラスケス対ジュニオール・ドス・サントス、MMAで最も旬で、最も実現してほしかったカードのひとつです。ファンが観たいカードを、すさかずマッチメイクして提供できるところに、UFCが世界中で圧倒的な人気を誇る大きな要因があると思います。対戦が決まったときからワクワクしながら待っていました!
全勝のままUFCの頂点にたどり着いたケイン・ベラスケスがUFC史上初となるアメリカ四大ネットワークのFOXでライブ中継される記念すべき試合で初防衛に成功するのでしょうか?それとも、強豪を撃破しながら初のタイトル挑戦権を得たジュニオール・ドス・サントスが悲願のチャンピオンベルトを腰に巻くのでしょうか?世界中のUFCファンが注目する「オクタゴン最強決定戦」の幕が開けます。
試合は、上半身を振りながら距離を詰めてパンチを打ち込みたいチャンピオンのケイン・ベラスケスに対して、挑戦者のジュニオール・ドス・サントスが距離を取りながら、右ストレートのカウンターを狙う展開で始まります。「一発当たればゲームオーバー」の破壊力を誇るファイター同士の対決に、会場が独特の緊張感に包まれています。
「左右のフックを打ち込みたいベラスケスは何とか懐へ飛び込んで勝負したいよ。ドス・サントスはリーチを生かして距離を取りながら中間距離で勝負したいね。どっちが主導権を握るかな?」と試合の行方を見守る管理人。インファイトが得意なケイン・ベラスケスと中間距離の打撃戦で真価を発揮するジュニオール・ドス・サントス。お互い一歩も引かない激しい主導権争いが続きます。
左ジャブを突いて距離を測り、右ストレートを打ち込もうとするジュニオール・ドス・サントスに対して、ケイン・ベラスケスは右ローキックを連打してジュニオール・ドス・サントスのフットワークを奪おうとします。
「めちゃめちゃ重いキックだよ。長丁場を考えると、効果的な攻撃だね」とケイン・ベラスケスの攻撃に拍手を送る管理人。開始30秒には、ケイン・ベラスケスがジュニオール・ドス・サントスの右ローキックをキャッチしてテイクダウンを狙いに行きますが、ジュニオール・ドス・サントスが素早く体を反転させてタックルを回避。わずか30秒の間に、攻守が入れ替わる密度の濃い攻防が続いています。
「ベラスケスが飛び込んだ瞬間に試合が動きそうだぞ」と思っていると、開始1分、ケイン・ベラスケスが左ジャブを突いて踏み込んだ瞬間、ジュニオール・ドス・サントスが右のオーバー・ハンド・ライトをケイン・ベラスケスの耳の後ろ(アンダー・ジ・イア)付近に打ち込み、ケイン・ベラスケスが前のめりに倒れ込みます。
「あ、効いた!ドス・サントス、めっちゃチャンスだよ」とソファーから立ち上がる管理人。次の瞬間、ジュニオール・ドス・サントスがダウンしたケイン・ベラスケスに右のパウンドから左のパウンドを5連打!そして、ケイン・ベラスケスが後ろを向いた瞬間、強烈な右のパウンドを4連打して勝負あり!
ケイン・ベラスケスが全くディフェンスできなくなったところで、レフェリーが試合をストップし、ジュニオール・ドス・サントスがケイン・ベラスケスに1ラウンド1分3秒、衝撃のKO勝ちで悲願のUFCヘビー級チャンピオンベルトを手にしました。敗れたケイン・ベラスケスはMMA初黒星で王座陥落です。
距離を支配したジュニオール・ドス・サントスがケイン・ベラスケスのパワーを封じ込めてオクタゴンに沈めた凄まじい試合でしたね。ジュニオール・ドス・サントス、大好きなんですよ!めっちゃ陽気でナイスガイなのに、オクタゴンに入ると信じられない強さを発揮します。しかも勇敢で、めちゃめちゃクレバー!試合後に、うれし涙を浮かべるジュニオール・ドス・サントスの姿を観て、思わず感動しちゃいました。
ケイン・ベラスケスもジュニオール・ドス・サントスもパンチを得意とするファイターで、ボクシング技術に定評があります。ケイン・ベラスケスはボクサーで例えるとマイク・タイソンのようにスピードを生かして懐に飛び込んで勝負するファイタータイプ。一方のジュニオール・ドス・サントスはレノックス・ルイスのように距離を支配して相手から届かない場所からパンチを打ち込むボクサータイプです。
結果は「レノックス・ルイス対マイク・タイソン戦」と同じく、距離を支配したジュニオール・ドス・サントスが勝利を手にしました。話がボクシングのほうへそれてしまいましたが、ケイン・ベラスケスとジュニオール・ドス・サントスに関しては相性の問題が大きなウエイトを占めると思うんです。
単純な強さを考えれば、大きな差はないと思うのですが、何度戦っても、ジュニオール・ドス・サントスが勝ちそうな気がします。しかも、現在のUFCヘビー級戦線を考えると、ジュニオール・ドス・サントスより長い距離で戦えるファイターはいないと思います。
この試合では出す機会がありませんでしたが、真正面から飛び込んでくるファイターに対しては「インファイター殺しの右アッパー」が飛んできます。「右のローキックで、まず崩して…」というケイン・ベラスケスの作戦はすごく良かったと思います。しかし、結果はジュニオール・ドス・サントスの快勝でした。
すでに、12月31日(アメリカ時間の12月30日)のUFC141で行われるブロック・レスナー対アリスター・オーフレイムの挑戦者決定戦の勝者が、ジュニオール・ドス・サントスに挑戦することが決まっています。そして、この初防衛戦がジュニオール・ドス・サントスが長期政権を築くための最大の試練になりそうです。
ブロック・レスナーとアリスター・オーフレイムのどちらが勝ってもジュニオール・ドス・サントスより大きいんですよ。ジュニオール・ドス・サントスが体格的なハンデと想像を絶する突進力にどう対処するのか楽しみですね。ジュニオール・ドス・サントスの底知れぬ実力と長期政権の予感をビシバシ感じた記念すべきヘビー級最強決定戦。UFCのマッチメイク、最高です!
ケイン・ベラスケスvsジュニオール・ドス・サントスの試合結果
| 試合結果 | ジュニオール・ドス・サントスが1ラウンド1分3秒KO勝ちで悲願のUFCタイトル奪取に成功。敗れたケイン・ベラスケスはMMA初黒星で王座陥落。 |

