UFCミドル級タイトルマッチ
| ブラジル | アンデウソン・シウバ MMA戦績:29戦25勝4敗 |
| ブラジル | デミアン・マイア MMA戦績:13戦12勝1敗 |
UFCミドル級チャンピオンのアンデウソン・シウバが、柔術世界チャンピオンのデミアン・マイアを迎えてUFCミドル級タイトルの6度目の防衛戦を行います。アンデウソン・シウバもデミアン・マイアもサウスポーのブラジル人ファイター。世界のUFCファンが注目する対決を制するファイターはどちらでしょうか?
試合はお互いがオクタゴンをサークルしながら様子を見る静かな立ち上がり。右ジャブを突いて距離を確認しながら左ストレート、タックルを狙う挑戦者のデミアン・マイアに対して、チャンピオンのアンデウソン・シウバはガードを下げてチャンスがあればパンチを入れる省エネファイトです。
「シウバは5ラウンドを考えた戦い方だなあ。マイアはカウンターを警戒して攻撃に行きたくても行けないよ。長い試合になるかも」というのが1ラウンドを観た率直な感想です。変則ファイターのアンデウソン・シウバと正攻法のデミアン・マイア。全くかみ合わない試合になりそうですね。
2ラウンド以降は、前に出てタックルを決めたいデミアン・マイアに対して、アンデウソン・シウバがカウンターを狙う展開が続きます。アンデウソン・シウバの右ジャブやローキックがときどきヒットしますが、打撃数の少ない試合で、試合が進むにつれてブーイングが大きくなっています。
「マイアは完全に動きを読まれちゃったなあ。シウバはもっと攻め込めると思うんだけど、マイアのサブミッションを警戒しているのかな?もっとアグレッシブに攻め込めると面白いんだけどね」と試合の行方を見守る管理人。どちらもフットワークを使って動きは多いのですが、コンタクトの少ない試合で、会場に詰めかけたファンがブーイングするのも頷ける展開です。
その後も同じような展開が続き、お互いに見せ場を作ることはできず、5ラウンド終了のブザーが鳴り響きます。激しいブーイングに包まれる中、アンデウソン・シウバが3-0(50-45、50-45、49-46)の判定でデミアン・マイアに勝利し、自身が持つUFCタイトルの連続防衛記録を6に伸ばしました。
アンデウソン・シウバもデミアン・マイアもどちらかと言えば、相手の力を利用して戦うファイターなので、お互いがお互いを警戒しすぎて全くかみ合わない展開になってしまいましたね。UFCの特徴である「コンタクト」の少なさにガッカリしたファンも多いのではないでしょうか?
内容的には、アンデウソン・シウバの身体能力の高さがデミアン・マイアのテクニックを完全に封じ込めた緊迫感のある試合だったと思います。しかし、アンデウソン・シウバが挑発行為を繰り返し、消極的な試合運びをしたため、後味の悪さだけが残る結果となってしまいました。
テクニシャン同士のタイトルマッチでUFCファンの期待も高まっていただけに、残念な内容でしたね。アンデウソン・シウバはUFCの「負けないパウンド・フォー・パウンド」だと思うのですが、プロ格闘家として考えると、格闘技に対する気持ちや戦い方が「ダサい」ときがあるんですよね。それを克服できれば、もっと人気が出ると思うのですが…

