UFCライトヘビー級ノンタイトルマッチ
| アメリカ | ランディ・クートゥア MMA戦績:29戦19勝10敗 |
| ブラジル | リョート・マチダ MMA戦績:18戦16勝2敗 |
UFCを長く支えてきた47歳の「金網の鉄人」ランディ・クートゥアが「アマゾンの龍」リョート・マチダと激突するUFCライトヘビー級ノンタイトルマッチです。試合前、ランディ・クートゥアが「この試合を最後に総合格闘技を引退する」と表明。世界中のUFCファンがランディ・クートゥアの雄姿に注目する大一番です。
ランディ・クートゥアはUFC118でボクシングで3階級制覇を達成したジェームス・トニーに圧勝し、改めて「総合格闘技界にランディ・クートゥアあり」を証明しました。「金網の戦いを生み出したUFCファイター」として、世界中でリスペクトされている戦う伝説ですね。
一方のリョート・マチダはUFC113でマウリシオ・ショーグンに完敗、UFC123でクイントン・ランペイジ・ジャクソンに僅差の判定負けで、UFC2連敗を喫し、崖っぷちに立たされている元UFCライトヘビー級チャンピオン。ライトヘビー級戦線、そしてUFCに生き残るためにも負けられない戦いです。
世界中のUFCファンが注目する「金網の鉄人」の引退試合で光り輝くファイターは、5度の世界タイトル獲得経験を持つランディ・クートゥアでしょうか?それともチャンピオン返り咲きへ向けて歩み始めたリョート・マチダでしょうか?両雄が長く語り継がれる試合で初対決です。
試合はガードを高く構えて前進するランディ・クートゥアに対して、サウスポーのリョート・マチダが半身に構えて距離を取り、カウンターを狙う展開でスタートします。前へ出ているファイターはランディ・クートゥアですが、打撃を叩き込んで試合のペースを握っているファイターはリョート・マチダですね。
「ランディは勝負に行きたいんだけど、行くとリョートのカウンターが飛んでくる予感がするのかな?ランディがなかなか踏み込めないよ。リョートは間合いの取り方が本当に上手いな」というのが1ラウンドを観た率直な感想です。
2ラウンドに入ると、リョート・マチダが開始直後から前へ出て、ランディ・クートゥアにプレッシャーをかけながら勝負に出ます。ランディ・クートゥアは紙一重でリョート・マチダの攻撃をかわしていますが、リョート・マチダのスピードに手を焼いていますね。
「ランディはこのままだとジリ貧になっちゃうよ」と思い始めた2ラウンド1分、リョート・マチダがその場でジャンプ。左の前蹴りを出すと見せかけて、右の前蹴りをランディ・クートゥアのアゴに叩き込み、ランディ・クートゥアがそのまま後ろに崩れ落ちます。
「なんじゃ、そりゃ!めちゃめちゃ効いてるよ」と絶叫しながらソファーから立ち上がる管理人。一気に畳みかけるリョート・マチダがダウンしたランディ・クートゥアにパウンドを打ち込もうとした瞬間、レフェリーがリョート・マチダを体を張って止め、勝負あり。リョート・マチダが2ラウンド1分5秒、ランディ・クートゥアに衝撃のKO勝ちを収め、今後語り継がれる伝説の試合に快勝しました。
勝ったリョート・マチダの前蹴りを賞賛するしかないフィニッシュでしたね。UFC126で、アンデウソン・シウバがビクトー・ベウフォートを仕留めた前蹴り以上の衝撃です。リョート・マチダにとって連敗を止めるだけでなく、タイトル戦線に再浮上するきっかけとなる大きな勝利だと思います。
一方、敗れはしましたが、ランディ・クートゥアはオクタゴンに沈む瞬間まで勇敢な戦いを貫き、世界中のUFCファンに「金網の鉄人」の生き様をみせてくれましたね。「金網の戦い方」を築いたファイターは間違いなく、ランディ・クートゥアだと思います。
試合後のインタビューで「もうオクタゴンに戻ってくることはないよ」と正式に引退を表明したランディ・クートゥア。会場に集まったUFCファンのスタンディングオベーションに包まれながら、オクタゴンに別れを告げました。乱暴な表現ですが、「ランディ、最高にかっこいい、最強のおやじだよ」と大きな拍手を送る管理人。本当にお疲れ様でした。
ランディ・クートゥア対リョート・マチダの試合結果
| 試合結果 | リョート・マチダが2ラウンド1分5秒ランディ・クートゥアにKO勝ち。試合後、ランディ・クートゥアは正式に引退を表明しました。 |

