オールアメリカンレスラーに選ばれた経験を持つグレイ・メイナードと、総合格闘技8連勝と勢いに乗るジム・ミラーが激突するライト級ノンタイトルマッチです。レスリングエリートで、総合格闘技負けなし(8戦7勝1分)のグレイ・メイナードと、ヘンゾ・グレイシーを柔術の師匠に持つジム・ミラーという興味深い試合ですね。
1ラウンドはお互いがスタンディングで様子をうかがう立ち上がり。オーソドックススタイルのグレイ・メイナードに対して、サウスポーのジム・ミラーが右ジャブを突きながら左ストレートを狙いますが、グレイ・メイナードがフットワークを使って上手くかわしています。逆に、ラウンド中盤には、グレイ・メイナードの右ストレートがジム・ミラーの顔面をとらえ、ジム・ミラーが鼻から出血。ジム・ミラー、呼吸が苦しそうですね。
2ラウンドも打撃の攻防が続きます。お互いにクリーンヒットはありませんが、「お!惜しい」というパンチの交換がたくさんあり、目を離すと一瞬で終わってしまうUFCらしい緊張感がありますね。4分すぎには、グレイ・メイナードが前へ出てきたジム・ミラーの顔面へカウンターの右ストレートを叩き込みます。打撃はグレイ・メイナードのほうが一枚上手でしょうか?
3ラウンド(最終ラウンド)もスタンディングの打撃が続きますが、1ラウンド、2ラウンドと変わらず、グレイ・メイナードが試合を支配します。サウスポーのジム・ミラーに対して、グレイ・メイナードのいきなりの右ストレートがいいですね。「このままメイナードのペースで終わりそうだなあ」と思った2分すぎ、レスリング出身のグレイ・メイナードがジム・ミラーにタックルを決めてテイクダウン!
ところが、ヘンゾ・グレイシーを柔術の師匠に持つジム・ミラーが、グレイ・メイナードの膝を掴んで、膝十字を狙います。「うわ!メイナード、危ない」と一瞬思ったのですが、何とか足を抜いて、グレイ・メイナードが脱出。「柔術家相手に不用意な組み合いは本当に危険なんだなあ。一瞬で逆転するところだったよ」とUFCならではの緊張感を味わいます。
試合はこのまま判定に持ち込まれ、3人のジャッジすべてが30-27でグレイ・メイナードを支持。グレイ・メイナードがジム・ミラーに快勝し、この勝利で総合格闘技9戦負けなしとなりました。ライト級らしい動きのある試合だったと思います。軽量級はスピードがあるので、重量級とは一味違う楽しみ方がありますね。

