UFC75でシェーク・コンゴに判定負けを喫して以来、オクタゴンのリングから遠ざかっていたミルコ・クロコップが、打撃と寝技のバランスが取れたファイター、ムスタファ・アル・タークと激突するUFCヘビー級ノンタイトルマッチです。UFC99のキャッチフレーズ、「カムバック」にふさわしいミルコ・クロコップの電撃参戦ですね。
試合開始直後、ファーストヒットを奪ったのはムスタファ・アル・ターク。2007年9月以来のオクタゴン参戦となるミルコ・クロコップに対して、飛び込んで右フックをテンプルへ打ち込みます。浅いパンチでしたが、ミルコ・クロコップのテンプルを確実にとらえましたね。ムスタファ・アル・タークは一気に勝負を仕掛けようという作戦でしょうか?
一方のミルコ・クロコップはときどきムスタファ・アル・タークの右フックをもらっていますが、全体的には落ち着いた立ち上がりと言えそうです。試合が進むにつれて、ムスタファ・アル・タークの右フックをダッキングでかわし始め、迎えた2分30秒。左ストレートから右フックのコンビネーションでムスタファ・アル・タークを金網へ追い詰めると、左ストレートを連打し、ダウンを奪います。
一気に勝負に出るミルコ・クロコップは、ダウンしたムスタファ・アル・タークにパウンドを連打!しかし、金網に近く、ポジションが悪いため、攻めきることはできず、いったんブレークがかかります。そして、再びスタンディング勝負となった直後、ミルコ・クロコップがムスタファ・アル・タークの右フックをかわして、すばやく右ジャブから左ストレートのコンビネーションを打ち込みます。
最初の右ジャブが偶然、ムスタファ・アル・タークの目に入り、ムスタファ・アル・タークが後ろを向いてしまいますが、レフェリーは試合を中断することなく、ミルコ・クロコップがラッシュします。最後はミルコ・クロコップの右フックがムスタファ・アル・タークのテンプルをとらえ、ムスタファ・アル・タークが崩れ落ちたところで、レフェリーが試合をストップ!ミルコ・クロコップが1ラウンド3分6秒、オクタゴン復帰戦でTKO勝利を飾りました。
最後はミルコ・クロコップの指がムスタファ・アル・タークの目に入るアクシデントがあり、すっきりしない結末となってしまいましたが、ミルコ・クロコップがUFCで戦った試合の中で一番出来が良かった気がします。ただ、相手の打撃をまともにもらってしまう場面も多く、ヘビー級トップ戦線に浮上するにはもう少し時間がかかりそうですね。
